ヘアサロンのFC

美容室のフランチャイズに加盟すると、どのぐらいの金額がかかるのでしょうか。
以下に一例を見てみましょう。

A社のヘアサロンフランチャイズ開業資金内訳

  • 加盟金…150万円
合計…約150万円 ※物件取得費や内装工事費、什器備品費は別途必要

えっ?たったの150万円?答えは、NOです。
ヘアサロンは、美容業界の中で、最も開業費用がかかる業態です。そのため、相談に訪れるまで詳細を伏せているのでしょう。

実際にはまず、物件取得費だけで350万円程度(立地により大きく異なる)、内装工事費で400万円程度かかります。さらにヘアサロンには、シャンプー台や厨房施設などの大掛かりな設備が必要です。これらの購入には500万円程度かかります。

つまり1500~2000万円程度の資金がないと、フランチャイズ加盟は難しいということです。ヘアサロンの場合、契約期間は3年程度から。またロイヤリティは企業によりさまざまです(A社の場合は5%)。

個人経営はどうか

髪の毛は放っておくと伸び放題になってしまいます。そのためヘアサロンの歴史は非常に長く、世界中の隅々にまで存在してます。

日本国内では技術の維持や発展のために、国家資格まで用意されているほどですから、美容師ひとりひとりによって、能力の差は歴然。20代のうちにサロンで経験を積んで顧客を獲得し、30代で個人経営サロンを開業する、という人は珍しくありません。

技術職ならではのシビアな側面と言えますが、ある程度の年齢になっても芽が出ない人は、やむなく業種替えを行うことになります。

ヘアサロンの個人経営のメリット

  • 初期費用を数百万円程度低く抑えられる。
  • ロイヤリティがないので、必要以上のプレッシャーに悩まされず、マイペースで経営できる。
  • 自分の独自技術や、サービス、ブランドカラーなどを打ち出しやすい。
  • 大型店よりも親身なサービスを提供できるため、顧客を掴みやすい。

ヘアサロンの個人経営のデメリット

  • 経営ノウハウやスタッフ不足、効果的な販促が打てないなどの課題に直面し、営業が立ち行かなくなる。
  • 施術者の年齢が上がるに連れ、顧客の年齢も上昇。全体の年齢層が上昇していくため、10年単位でサービス体制の大きな見直しが必要となってくる。後継者を育てられない場合、サロン自体の存続は絶望的。
  • 美容師は基本的に立ち仕事。体が資本なので、病気にかかると、経営自体が行えなくなる。

いかがでしょうか?20年、30年先を考えた時、本部の強力なサポートが得られるFC加盟も、有効な選択肢の一つであることに気付かれるのでは?

ある程度の顧客を確保できている若いうちに、FCで経営ノウハウを学び、改めて個人経営サロンの開業を検討する、という考え方もあることを、知っておきましょう。